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人口減少社会とは

合計特殊出生率が1.29になった。少し古い記事で恐縮だが、神田玲子さんの「国家的危機と認識すべき」(4日・日経)はこの問題についていろいろな視点を提示していて参考になった。特に若年層・子育て層を社会的弱者と規定する視点はもっと議論されていいだろう。さらに記事の中で驚いたのは「仮に現在の出生率の水準が続いたとすると、500年後の日本の人口はわずかに13万人と、ほぼ縄文時代並みの人口水準になってしまう」というくだり。一体、どうなっちゃうんだ?

もちろん13万人では国が成り立たないから、早い段階から本格的に移民を受け入れる。移民には言葉の問題があるから地域のコミュニティーがさらに分裂する。加えて移民は金銭的に苦しいので、治安が劇的に悪化する。政府の徴税コストがかさむうえに治安維持のためのコストも激増、裕福な人間はセキュリティシステムに大金を投じるようになる。伝統的島国鎖国根性に火がついて移民排斥を訴えるネオナチ右翼が勃興、それなりの政治勢力になる。経済が没落してゆけば地域での政治力も低下、アジアでの通貨統合や政治統合が真剣に議論されるが、超大国になっている中国の思惑に逆らうことは難しくなる・・・・

最近の欧州の没落国家をなぞったシミュレーションだが、現実味は十分だろう。
by haloon | 2004-08-17 10:49 | 本日のお題
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