無責任なのはどっち?

本日付朝日の社会面にあった小さな記事。見出しは「プロ野球界を『無責任社会』」、根来コミッショナーの26日の講演を伝えるものだ。根来氏は「一般社会は損得や法律に沿っているかを考えるが、プロ野球界は感情の社会なんです」「無責任社会」などと語った、という。本当に小さい記事だが、この記事を取り上げることで朝日は提起したいのだろう、「無責任なのはどっち?」

未来の日本人は2004年を「プロ野球騒動とアテネ五輪とイチロー最多安打の年」として思い出す、と推察するほど今年はスポーツ界が注目されたわけだが、近鉄とオリックスの合併話から始まった一連のプロ野球の再編問題ではコミッショナーのあり方も問われたし、根来氏の唐突な辞任表明は「何もせずに放り出した無責任な行為」と見る論調が多かった。

朝日が引用した部分が26日の講演のどのような文脈で出てきたものかは分からなかったし、そもそもプロ野球のコミッショナーというのは実質的には何の権限も与えられていない、いわば「名誉職」と認識されていたようだ。根岸氏がそのつもりで就任したとすれば、今回の騒動については「聞いてないよ!」という往年のダチョウ倶楽部の心境かもしれない。

おそらく根来氏にもそれなりの言い分があると思う。実権を握ったオーナー会議との軋轢などは容易に想像できることだ。また、検察では東京高検検事長まで務めさらに公取委の委員長までやった根来氏がまさか自らの辞意表明が無責任と酷評されていることをご存じないとも思えない。それでもまだプロ野球界を「無責任」と評するのだ、やはり腹に据えかねているものがあるのだろう。

しかしたとえ辞意を表明しているとはいえ、仮にもプロ野球界の最高責任者の地位にある人間が「無責任社会」と言ってのけるとすれば、「しからばその無責任社会を変える役目を担っているのはどなたなのですか」と言いたくなる。
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# by haloon | 2004-09-27 19:51 | 本日のお題

ふしだらな性行為を条例で抑えようという生真面目な行為

共同通信によると、22日に開かれた東京都の「青少年の性行動について考える委員会」初会合で、中学卒業までは性交渉をしないよう都条例で規制すべきだとの意見が委員の1人から出された、という。もし「都の条例で規制」ということになると、罰則規定も設けられるのだろうか。

初セックスの適齢期が何歳なのかは知らないし、機能的には中学生でも十分可能であることは誰もが知っている。それを「何歳からであればやってもよろしい」とお上が決めることに違和感があるのだ。こんなものは社会全体のモラルの問題だし、それに伴う責任をどう理解させるかという教育の問題である。個人的には「中学生の幼すぎるセックスはケシカラン」という意見には賛成したい気分だが、「では高校生ならいいのか?」となるとよくわからない。実態として現代の高校生の性交経験率はかなり高いと聞くので、つまり「高校生については現状を追認せざるを得ないから、せめて中学生にはやめさせよう」ということか?「都内の教師らが2002年に実施した調査では、中学3年の性交経験率は男子6・8%、女子8・7%。1999年の調査より男子は1・5ポイント、女子は5・4ポイント増えた」という記事も見つけた。女子では1割に達しようという数字はなるほど衝撃的、教育現場ではそれだけ危機感をもってこの問題を捉えているということなのだろう。

この問題では石原都知事も24日の会見で「条例で禁止するのはいかがなものか」と発言していて、「一定の年齢以下の子供が性交渉をしないように教えることを、保護者らに求める規定」が別の条例に盛り込まれる見通しだという。こちらの方が穏当だ。

冒頭の「考える委員会」のメンバーは12人。このうちのどなたが「規制すべし」論者だったのかは分からない。とっても生真面目な都の委員さまが、現場の危機感と自分でできることを生真面目に考え抜いての意見なのだろうが、やっぱり息苦しい。
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# by haloon | 2004-09-25 14:45 | 本日のお題

基礎体力が乏しいと、夏バテは仕方がない

大型小売店の8月の売上高は、百貨店もスーパーも前の年に比べて4%以上落ち込んだ(24日発表)。「五輪効果だ」「猛暑需要だ」という掛け声もあったが、売れたのは日傘・サングラス・DVDレコーダーなど限られた商品だけだそうで、「自宅での五輪テレビ観戦で惣菜やインスタント食品は売れたが、外食産業が不調」というのは面白い。そんなものかなあ、というのが経済分析門外漢の感想だ。

「本格的な景気回復には個人消費の復活が必要」というのは当たり前のように言われることだが、一方で民間企業に勤める人の平均給与は6年連続して減っている(24日発表の国税庁調査)。基礎体力(収入)が落ちているのだから、五輪や暑さといったお祭りで少し元気が出たとしても反動としての「夏バテ」はやってくる。個人的には、今年は夏休みの旅行前にHDD付きDVDを購入、五輪放送を後から楽しんだ。デジタル景気と五輪効果に寄与した形になるが、今は買いたい物がなにもないという「消費の夏バテ」状態だ。「消費、消費って掛け声はあるけど、欲しいものって何もないよね」という同僚の言葉に大きく頷く秋である。
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# by haloon | 2004-09-25 13:06 | 本日のお題

タンス預金がザックザク

みなさんお金持ちなんですね。24日付朝日によると「リサイクルの女性衣服から200万円が見つかった」と発表した神奈川県警に、20人以上が『ウチのではないか』と電話で申し出ている、という。

私は30万円以上を現金で持った記憶がほとんどない。もし200万円なんて持たされたらば、銀行にたどり着くまで足はガクガク、脂汗タラタラは必至。ましてや服に忘れるなんて・・・。こうした私の市民感覚からすると、警察に申し出た20人のうちで「本当にこころ当たりがある」のは最大で1人だと思うな。朝日によると実際に遺失物届けを出したのは2人だというが、仮に虚偽の申告だとしてもそれを証明するのは難しいから罪に問われる可能性は低い、と踏んでいるのがいるに違いないぞー。まさか遠く北海道から申し出るのもいないだろうから、神奈川とその周辺だけで20人もが「うまくすれば200万円ゲットだあ」と思ったのだろうか。

マニラでは警察官が現金の忘れものを持ち主に届けると「美談」として大きな新聞記事になる、と聞いた。別の東南アジアの国では、交差点で取り締まりをしている警察官に捕まった場合は彼の手の中に小額紙幣をそっと握らせる。自分の会社のスタッフドライバーがこれをやるのを見るのはとっても気分が悪かったが、「これだと時間も金も節約になるんですよ」とスタッフに説得されると「まあ郷に入っては郷に従え、こういうお国柄か」と納得するしかない。厳しいのはシンガポールで、国境を越えてきたマレーシア人ドライバーは自国と同じ感覚でこれをやるので、贈賄罪でバカバカ捕まるという。悪いのは警察官だけではない。こうしたプチ汚職警官を育てるのは市民にほかならないから、これは社会全体の意識の問題でもある。「他人の落し物をかすめ取ろう」などというさもしい根性を持った日本人が増えてきて社会全体が緩みだすと、東南アジアの汚職体質を笑えなくなる。
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# by haloon | 2004-09-24 07:03 | 本日のお題

これぞ天才の証し?イチロー

21日の一試合5安打に続き、22日は4安打のバカ当たりで、いよいよ大リーグ記録が視野に入ってきたイチロー。のこり10試合に10本打てばタイ記録、なにしろ2試合で9本も打つほどの勢いだから、うちの社内もお祭りに向けて「秒読み体制」を固めているようだ。

記録へ向けてこれから気になってくるのは、対戦相手側の「故意四球」か。大リーグの「文化」には詳しくないが、「卑怯な振舞い」が最も軽蔑されるというからそれはないのかな。なにしろ日本は年間最多本塁打がかかった近鉄のローズに故意四球を連発したり(01年)、甲子園で松井秀喜に5打席連続敬遠をするような「野球文化」の国だ。心配になっている日本のファンも多いだろう。そういえばローズの時は、最終戦の対戦相手の監督がそれまでの記録保持者の王貞治だったことで、ダイエーのバッテリーコーチが故意四球を指示したらしい。今回イチローが挑んでいるシスラーの年間最多安打記録は84年前、もちろんシスラー当人もすでに鬼籍に入っているから、その点での心配はないな。

イチローは滅多に談話も出さないし、ましてやテレビカメラの前で試合を振り返ってみせることはほとんどない。とにかく記者泣かせだ。かつて「女のインタビューしか受けないあんなやつはけしからん」と憤っていたスポーツライターさんの記事も見たな。日本にいたころのスキャンダル報道からすっかりマスコミ嫌いになったという説が有力だが、イチローの気持ちはもっと違うところにあるのではないか。イチローほどのプレーヤーともなると、フィジカルな部分をひとことの言葉で端的に表すことなどは到底不可能と承知、ましてやいちいちヒットや本塁打の感想をしゃべることに意味を見出さない、だったら誤解を受けるようなことを言うよりも黙っている方がよっぽどマシ、こんなところなのではないか。もちろん毎試合丁寧にマスコミ対応する松井秀喜の態度は誠実だが、「不正確なことはあえて言わない」ということであれば、イチローもまた実に誠実なのだ。

これもまた天才の証し、か。
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# by haloon | 2004-09-23 19:08 | 本日のお題

テロリストとは交渉しない、という原則(改版)

「テロには屈せず毅然と対応する」「テロリストとは交渉しない」。イラクをはじめとする「テロとの戦い」でアメリカはこの建前を掲げ、同盟各国にもそれを強要している。これ自体は正論だから反論ができない。この原則を自ら破るようなことになれば、信頼を失うのは自分自身になる。

イラクで米国人2人と英国人1人がザルカウィのグループに拉致され、このうち米国人2人は殺害された。武装グループはザルカウィを首謀者としていると見られ、「拘束されているイラク人女性の解放」を要求している。そして22日になってイラク暫定政府の法務省が旧フセイン政権の高官だった女性ひとりを解放することを決定した、と発表した。暫定政府は「この決定は武装グループの要求とは無関係だ」と表明しており、イラクの米大使館はこの情報を否定した。

外国人の拉致が相次ぐイラクでは、クウェート人やトルコ人など近隣諸国からの労働者を中心に多数殺された。韓国の民間人が遺体となって見つかった事件も記憶に新しい。

女性解放の発表が人質事件に関係すると憶測を呼ぶのは、ザルカウィグループの要求内容やタイミングがあまりに共通するからだ。人質が残っている英の首相府は解放を要請した事実はない、としている。アメリカにしてもイギリスにしてもこれまでの事件と明らかに違う対応をすることはできないだけに、混乱に拍車がかかっているように見える。
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# by haloon | 2004-09-22 17:11 | 本日のお題

20万人の熱気は徒花(あだばな)か

プロ野球について、「衰退だ」「ジリ貧だ」「老害オーナーだ」と言いたい放題だった私だが、つまりはその行く末が気になって仕方がないのだ。そうでなければここまでしつこく書くことはない。選手会によるストの是非、プロ野球組織の排他的体質、根来コミッショナーの無責任に見える辞任表明、読売新聞の偏った報道、いずれもマスコミやネット・ブログで議論が花盛りなので私がいまさら何を書いても二番煎じ、そこで今日のニュースから。

ストが明けた20日は連休最終日とあって6球場に20万6500人が集まった。平均3万4400人を動員したことになるし、中には1万人以上が溢れてしまった球場もあるという大盛況だ。しかし、フジテレビが中継をした中日・巨人戦の視聴率はなんと9.8%だったという(関東地区)。首位と2位チームの直接対決、内容も一般的に視聴率が下がると言われるワンサイドゲームでもなかったのに、この数字はどうしたことか。

つまり球場に足を運んだファンの心理には「史上初めてのストが明けた球場を見に行く」という「野次馬根性」「イベント参加感覚」が作用していた、と見える。これは「ホテルニュージャパンの焼け跡に翌朝行ってみる気分」と変わらない。そしてわざわざそれをしなかった大多数の人たちは、ますます野球の視聴を「どうでもいい」と思ったのではないか。「やっぱり野球という興行をサポートするには球場に足を運ぶしかない」という一種の贖罪意識が働いたファンや、「なくなる、なくなるってそんなに騒ぐほどプロ野球って面白いのか、ひとつ見てみよう」という人も勿論いただろうが。

タイトルに使った「徒花」という言葉はほとんど死語だろう。念のために国語辞典で調べると、「咲いても実を結ばない花。外見ははなやかでも実質を伴わないもののたとえにもいう」「季節はずれに咲く花。狂い咲き」「祝儀として渡す紙纏頭(かみばな)で、あとで現金にかえるつもりのないもの」とあった。20万人の熱気が「徒花」に終わらないことを願う。
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# by haloon | 2004-09-21 17:35 | 本日のお題

(ダイエット)キックとストロークに進歩の兆し?

どの種目にも共通するのでしょうが、スポーツは「コツ」をつかむと格段に進歩するし、それを会得するのはたとえ万巻の書を読んだとしても確実ではないようです。秋刀魚は目黒に限りますが、スポーツはやはりコーチに見てもらって指摘してもらうに限る。つまり、今月受講しているクロール講習では期待した以上の成果を実感している、と言いたいわけです。

具体的には和船の櫂の動きを応用する「スカーリング」という練習をやると、ストローク(腕の掻き)での水の捉えかたが全然違いました。この技術は大抵のクロール指南本に載っているものですが、コーチにやらされるまではやってみる気分にならなかったのです。また気になっていたキック(バタ足)も自分では欠点が分からないものですが、コーチは「足が水面にバシャバシャ出て非効率」「しなるような動きができていない」と指摘、ここでもスピードがアップしたのです。これからも我流の練習だけではなく、毎回バタ足とスカーリングを取り入れていこう、と決意している次第です。

こうなると講習が楽しくて仕方がないのですが、残念ながらあと1回になってしまいました。同じコーチのクロール講習はさらに続くようですが、毎週日曜日の午後ど真ん中に自分だけの日程を入れるような暴挙はただでさえ家族に総スカンをくらっているので、来月以降は断念です。これ以上家族に見放されると、クロールどころぢゃなくなっちゃいます。
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# by haloon | 2004-09-21 14:10 | ダイエット