歌を忘れたカナリアは・・・

儲かっているのだから、それはとにかくめでたいことである。ジャスコを運営するイオンの今年中間期の連結決算は純利益が過去最高になった(本日付日経)。そごうが民事再生法適用となり、ダイエーも話題になるのは再生機構と球団合併ばかりの今、小売業で元気があるのはイオンとヨーカ堂くらいか。しかし決算内容を見ると「主力の総合スーパーは苦戦したが、(中略)クレジットカードや不動産開発など子会社の収益拡大で本業の不振を吸収した」(日経)ということで、小売業の構造的不振に歯止めがかかったわけではないようだ。

現代ビジネスでは各方面への事業展開は当たり前、それに目を向けない方がおかしい。しかし、こうした新規事業が本業の利益を補うまでになると、社内での力関係も微妙に変わってくるだろうし、社員の意識も変わるだろう。そごうが民事再生法申請に至った際にも「急激な店舗展開で、そごうはまるで不動産管理会社のようだった。売り場をテナントに切り売りするばかりで、小売業としてのノウハウがなくなった」との指摘があった。その一方でアメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック)の多角化成功の例もある。私が子供の頃にはGEといえば憧れの家電の代名詞だったようだが、いまあの会社を単なる電気メーカーととらえる人はいない。

要するに問題は企業マインドなのかもしれない。「多角化」を明確に意識して社の風土を変えてゆくのか、それとも「副業にうつつをぬかす」のか。過去の成功体験にしがみついていると、この意識変革に遅れが出る。これは企業だけではなく、国や個人でも同じことだろう。
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by haloon | 2004-10-06 12:11 | 本日のお題
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